サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?

キーンコーン……

「あー、よく寝た。」
「確かによく寝てたな。」
「ホントによく寝れました。」


(……ん?あれ?
私、誰としゃべってんだろう?

たしか…寝る前に……

……!)


思い出した……!
あの、その、シュンって人と女の子が……



もしや……、と思い横を見ると……


「で、何してたのアンタ」


かなりのイケメンが座っていた。


なんというか……ふわふわくるくるした金髪に碧眼でスッとした鼻とか、薄い唇とか適度に着崩した制服とか……


イケメンが、ね。




……やばい。
まさか、あなた方のアレを聞いてしまいました、とか言うわけにも行かないし……


「えと、ただ寝てただけです。
そりゃ、もうぐっすり。
あなた方がヤってたことなんて知らないぐら……あ」


口が滑った……!
言っちゃったよ…!


「へぇ、聞かれてたのか……」


イケメンさん(名前がよくわからんので)の口角がニヤッと上がる。


「じゃあ見てた訳じゃないんだな?」
「へ?あ、まぁ……」


あら?怒ってないの……かな?


「おい、お前名前は?」
「あ、私?」
「以外に誰がいる。」
「ですね……。私は如月七海。3-C」


自己紹介したところで聞き返そうとすると、

「俺は夜月シュン。3-C」
「え、おんなじクラス!?」
「みたいだな」

サボってたから知らなかった……。
こんなイケメンがうちのクラスにいたとはね。


「まぁ、よろしく。七海?」
「よろしく……です」






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