サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?

まさか、夜月!?

そんな淡い期待を抱いて、横を見ると。




「ごめんね、シュンくんじゃなくて。」




哭藤皇さんがいた。


「こ、哭藤さん!?」



夜月と一緒にいたんじゃなかったの!?


「なんでここにいるのかって聞きたそうだねぇ。いいよ、教えてあげる。」


哭藤さんはクスクスと笑った。



「私は……、貴女を消しにきたの。」
「え?」



そう言うと、哭藤さんはポケットから短剣を出して私の喉元に当てた。


「……っ!」


視界の端に鋭い光をとらえ、息を飲んだ。





< 46 / 115 >

この作品をシェア

pagetop