サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?
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皇と友達になった日から既に2ヶ月がたとうとしていた。
「おはよー、七海!」
「おはよ、皇」
おはよー、と言われて短く挨拶を返すと、皇はこてん、と首を傾げた。
「あれ、シュンくんは?」
「さぁねぇ……」
「ふーん……」
夜月が屋上に来るタイミングはかなり不規則だ。
「七海。ぶっちゃけさ。シュンくんのことどーなの?」
「へ?」
「だって、昨日もかなり動揺してたじゃん?」
動揺……?
ありえない。
「ないよ。そんなの。」
「じゃあ、シュンくんって七海からしたらどんな存在?」
「……………友達?」
友達、なんて言ったけど、友達と好きな人の違いが分からない。
「ねぇ、皇」
「ん?」
「好きな人ってどんなの?」