ハンバーガー質小井店。
おっ、そこのイケイケ高校生!!
お、お、お、おぉ〜もっと、もっと、もっと押せぇー!!押しまくれぇー!!!そうだ、そうだ、えっ?ラブレターか?アドレスでも書いてあるのか?ナイスアイデアだなぁー、強引に手に握ら…って、ん?ん?
――ん、ん、んん?
って、
「ダメだっ!ダメダメっ!それだけは受け取っちゃだめだー!!」
「――きゃっ、えっ?な、何!?」
……むふ、きゃって可愛いいねぇ。じゃなくってだなっ!
「ダメだっ!こ、こいつは…!!」
「んだよ。って、譲じゃねーか。」
「こいつだけはっ!!こいつだけはダメっだっ!」
「は?お前何言ってるんだよ?」
「ラブレター禁止!アドレス禁止!!」
「はぁ?」
「と、に、か、く!!充[ミツル]が彼女に近付くな!妊娠するっ!」
「――おい…」
「ねぇ、それってどーゆーことぉ?」
「どーゆーことって…ん?は?えっ?」
きっと、冷静であればすぐに気付いたはずなんだよなぁ、充の影に隠れている女のことに。
「こいつ浮気してんの?私ってゆー可愛い彼女いんのに。」
「いやぁ…」
だっ、誰っ!!このギャルい女っ!?全然、全く、可愛くねーし!!
「はぁ、お前責任持って誤解といとけよ。」
「は?えっ、ちょっ!!じゃぁ、さっきの紙は…」
「紙?あー、クーポンのことか?」
「く、クーポン?」
ペラペラと目の前で揺れる紙。
フィッシュバーガーセット、440円。安っ!!
「安っ、じゃねーっ!クーポンって、クーポンって、今の時代ケータイクーポン使えよっ!!」
「コッチの方が安―…」
「お客様。」
「…………て、店長さん…」
うがぁぁぁあ、すいませーん!!
えっ、出入り禁止っ!!そ、それは厳しすぎるんじゃっ!
えっ!営業妨害っ!!
違いますっ!守ったんですっ!!!悪の手先、歩く生殖器から彼女を―…ぐふっ、いてぇよ!ブスッ!あっ、すいません!大変失礼致しました!!可愛いです!世界一可愛いです!キュートです!彼女が宇宙一ですがっグヘっ…
□出入り禁止、になりました。 END■