ハンバーガー質小井店。


「いらっしゃいませー!!」

「――えっ?」

「何名様でしょうか?」

「……4人です。」

「カラオケの機種は?」

「…なんでここにいるんですか?」

「いやぁ、奇遇ですね。最近、アルバイトを始めまして…あっ、スマイルはいりますか?」
「いりません。」

いつもクールで隙のない笑みが歪んでいる。

おぉ〜!
高校の制服を見れば、あの有名な白薔薇女学院の生徒ではないかっ!!
噂によると、紅色のリボンの端に白薔薇が刺繍されているとか。

ちっ、カーディガンが邪魔で見えんっ!


「ねー、小秋[コアキ]。友達?」

「違う。」


友達さん、ナイスっ!!知りたかった名前をゲットだぁ。
小秋ちゃんって言うんですねー。
可愛い名前ですねー。

調べて調べまくった結果。
ここのカラオケに週2回は来ることが分かり、速攻面接して受かったわけだが…

――最高だぜぇ!


生制服!!
長い脚に引き締まったウエスト。
おっ、胸もでかそー!
いやぁ、そのスカートの裾、めくってもいいですか??


「この人、私のストーカー。」

いやぁ、クールな表情での毒舌。痺れます。
それに、強ち間違ってはいないです。


こんなある日の出来事。
彼女はここのカラオケにその日以来、来なくなった―…


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