黒猫浮かれん坊
「明日は学校だぜ?」
「でも、今日は楽しかった!」
「もう一つ寄りたい所あるんだよね」
「へ?」

キョトンとする小夜に良と玲は笑った。
「じゃーん!誕生日おめでとう!」
「わぁ…ありがとう!」
19時に毎日起こる噴水のショー
今日は人も少なくて、
まさに三人だけの世界だった。
「17歳おめでとう!」
「ありがとう!綺麗…」
「んで…小夜…」
「なぁに?」

良はおずおずと箱を取り出した。
小夜が箱を開けてみると
中にはピンキーリングが入っていた。
玲はその様子を見て見ぬフリをして
唇を強く噛んだ。

「おめでとう…」
「良ちゃん大好き!」
良をぎゅっと抱きしめた小夜を
良はぎゅっと抱きしめ返す。
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