黒猫浮かれん坊
静かな屋上で駄弁る三人
「災難だな…玲…」
「だな…一体誰が俺に似てるんだか…」
「でもあれは…似てると言うより
同じ…だったよ?」

小夜が、ひょこっと顔だして玲に言った
「でも…俺はここにいる訳だし…
百パーセント俺じゃないね…」
「世の中不思議だねー…」
小夜が縦に頷いて、良の顔を見た。

「どうした…?」
「昨日の遊園地で…
言いそびれちゃったんだけど…」
「?」
「良、昨日…」

〜♬〜♪

「メール…?」
良の携帯にメールが届いた。
「聞いた事もない着信音だな…」
玲には、この着信音に覚えがある。

【メール受信:一件】
多分、あいつからだろうと
玲はゴクリと唾をのんだ。

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差出人:Kuroneko@Softback.ne.jp
宛先:ryo-sato{・*)@Softback.ne.jp
件名:兄の恋を助けたいか
××××/×月×日/9:53
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兄の恋を助けたいか…
恋が叶わない兄を助けたいか…
助けたいと思うなら
今いる屋上に一人で留まれ…
さすれば、兄の愛しい人が分かるだろう

End
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