黒猫浮かれん坊
「何だそれ…死者を探せって…」
「玲ちゃん…?」
「!?」

黒猫のいた位置に小夜がいる。
怪奇現象とはこの事だろうか?

玲の愛しい人が…目の前にいる…

「玲ちゃん?教室行かないの?」
「小夜…っ」

玲が振り絞った声は
小夜には届かなかった。

「ごめん…良には内緒で…」

小夜を抱きしめる玲。
それを横目に小夜も背中に手を回す。

「いいよ…全てわかってたの…」
「全て…って…?」
「玲ちゃんが私を好きな事」

背中に悪寒が走り、
玲は小夜から離れる。

「酷いな〜玲ちゃん…」
「お前…小夜じゃない…」
「えー…?私だよ?」
「小夜は…目が黄色じゃない」
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