黒猫浮かれん坊
玲は、良にも電話を掛けた。
「出てくれ…」
《良です…》
「良!!!」
《ただいま電話に出ることはできません
ピーってなったらテキトーに
なんか言って下さい》
玲は携帯をベッドの上に投げた。
「なんだよ!!!」
このままでは、家族や友人が危ない
良に相談出来ないなら、玲は黒猫…
見えない敵と、死者を探す羽目になった
「死者って…一体誰なんだ…」
《****》
(あれ…?なんだ今の)
頭に飛び込んで来たのは、ーーーーだけ。
誰がこんな呼び方していたか
玲は忘れてしまっていた。
「****思い出せないな…」
玲はまぁいっかっと呟くと
救急隊員に信じて貰えない訳を話した。
まもなく母親は病院に運ばれた。
「こうやって、大切な人を奪われるのは
もうこりごりだ」
玲は口走ったその言葉に驚いた。
(あれ…今…そんな事思ったっけ?)
玲は混乱気味で家から出た。