黒猫浮かれん坊
玲は息を切らしながら
黒猫をただ探していた。

「黒猫!黒猫!黒猫!」
路地裏、公園、使われてない廃工事場
どこにも黒猫はいない。
玲が慌てているのには理由がある。
だってついさっき来たメールには…

【メール受信:一件】
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差出人:Kuroneko@Softback.ne.jp
宛先:Rei-Satou\^o^@Softback.ne.jp
件名:Xさんが死にますよ。
××××/×月×日/1:15
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今日、1時半頃、
川で足を滑らせ溺死。

End
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と送られてきたのだ。

やはり、小夜が死者なのだろうか。

『黒猫を殺せば、誰かが死ぬ』
「でも、小夜と良は無事な筈だ!!」
『黒猫を殺せば、誰かが死ぬ
けれど愛しい人が蘇る』

「小夜も良も死なせない…絶対…」
玲は古いアパートの側にある公園に入った
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