黒猫浮かれん坊
「小夜!危ない!!!」
「へ?」

バシャン!!

川に落ちた二人、幸い浅く
足はつく程度。

「良かったな、浅くて…」
「う…うん」

ふふっと笑う小夜に良もははっと笑った

気が付くと
二人の後ろが騒がしくなっていた。

「何だろうね、騒がしくない?」
小夜が心配そうに後ろを眺めると
良が立ち上がった。
「ちょっと見てくるね」
「野次馬…?」
「うん、野次馬」
良がニコリと笑うと
小夜もニコリと笑った。

良が、岸に上がっていくと、
救急車とパトカーが集まっていた。
良はその光景を見ると、
走って小夜の元へ戻った。
「どうしたの?なにかあった?」

サイレンの音が離れて聞こえる。

「なんか、事件があったみたいだな…」
「パトカーとかいるの?」
「うん」
小夜が心配そうに、良を見ると
良は笑って、頭を撫でた。
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