黒猫浮かれん坊
一方玲は、良と同じクラスで、
二回の教室だが、
窓から見える景色は木だった。

大きな木が窓を覆っているのだ。
「あーあ…なんで木しかないんだ…」
玲がため息をつくと、良が血相を変えて
教室に入ってきた。

「玲…小夜が…」
良は玲にしか聞こえない声で
「小夜が自殺を図って屋上にいる」
と呟いた。

玲は、目を見開いたが、
脳裏に出た《死者》の単語に身震いした

『死者は何らかの形で
死ななくてはならない』

だけど、
今日は死の回避方法は来なかった。
玲は携帯を開くと、履歴を見てから
新規メール受信ボタンを押して
最新メールが来てないか調べた。

すると、一通のメールが届いた。
小夜からだ。

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ずっと忘れててごめんなさい。
事故の事もハッキリとは覚えてなくて
まさか、あの人が《死者》
なんて知らなくて…

ちゃんと考えてれば良かったね。
私どこで間違えたんだろう。
ごめんね…

黒ちゃん…
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どうして玲の携帯に届いたかわからないが、《黒ちゃん》とは何を指すのだろうか

玲にはまた疑問が残ったが、
小夜が危ないという事で、
屋上に向かった。
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