黒猫浮かれん坊
良も後を追って屋上に向かったが
行くら階段を登っても一行につかない。

玲は、深呼吸をして屋上の扉を開けた。

「ごめんなさい…」
「小夜…」
「ずっと…忘れてて…」

玲にはなんの事かわからなかった。
それでも、小夜の言葉をちゃんと聞いた

「私ね…黒ちゃんを
迎えに行くつもりだったの…
おじいちゃんと学校まで行ったの…
でもね、おじいちゃんが学校の門を開けて、旧校舎にいる黒ちゃんの側に行ったら
黒ちゃん…死んでたの…」

ああ…小夜が何を言いたいか
わかった気がする。
玲は直感的にそう思った。

「だから、事故に遭ったんだと思うの」
小夜は後ろ向いて玲と向き合った
腕には真っ黒い猫が抱かれていた。

猫を降ろして、玲を見つめる

「黒ちゃんはね、遊びたいの」

何処かで聞いたことあるセリフ
玲は後ろに下がった。

「黒ちゃんは…《死者》で遊びたいの!」
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