黒猫浮かれん坊
「兄さんは…嘘つきだなぁ…」
後ろ…
「良!?」
誰もいない…
前?
「偽善者振ってたくせに…」
また誰もいない…
「違うっ!」
真横!
「俺と小夜は付き合えないって
知ってて…わざと期待を持たせるような
事したんだろ…!?」
「ひっ…違うっ!!!!」
顔を紙で隠した良がそこにいた。
「兄さんは…
俺からいつも大事な物を奪う…」
良の声をした人物が
刃物でハート形の物体を傷つける。
半分が黒。半分が赤のハート形に
ぶすぶすと刺して行く。
これは夢だ夢だ夢だ…
玲はそう思いたかった…
「玲と俺は双子だから…
小夜が俺らの顔を
見分けられないと思ったの…?」
そんなつもりじゃなかった。
純粋に良と小夜が付き合せたかった。
玲はただそれだけだったのだ…。
「兄さんが俺の代わりに死ねば
良かったんだ…なんでいつも俺だけ…」
やがてそれは、
二股に別れている黒猫へと姿を変えた。
「今のが彼の本音だとしたら…
君はどんな気持ち?」
「俺は…良を揶揄ってたんじゃない…」
「純粋に付き合わせたかった…
そんな所さ…
でも現に彼は馬鹿にされたと思ってる」
「なにを求めてるんだ…?」
黒猫はまた人型へと姿を変えて
「お前が本当に弟を思うなら
お前が死ねばいい…」と言った。
後ろ…
「良!?」
誰もいない…
前?
「偽善者振ってたくせに…」
また誰もいない…
「違うっ!」
真横!
「俺と小夜は付き合えないって
知ってて…わざと期待を持たせるような
事したんだろ…!?」
「ひっ…違うっ!!!!」
顔を紙で隠した良がそこにいた。
「兄さんは…
俺からいつも大事な物を奪う…」
良の声をした人物が
刃物でハート形の物体を傷つける。
半分が黒。半分が赤のハート形に
ぶすぶすと刺して行く。
これは夢だ夢だ夢だ…
玲はそう思いたかった…
「玲と俺は双子だから…
小夜が俺らの顔を
見分けられないと思ったの…?」
そんなつもりじゃなかった。
純粋に良と小夜が付き合せたかった。
玲はただそれだけだったのだ…。
「兄さんが俺の代わりに死ねば
良かったんだ…なんでいつも俺だけ…」
やがてそれは、
二股に別れている黒猫へと姿を変えた。
「今のが彼の本音だとしたら…
君はどんな気持ち?」
「俺は…良を揶揄ってたんじゃない…」
「純粋に付き合わせたかった…
そんな所さ…
でも現に彼は馬鹿にされたと思ってる」
「なにを求めてるんだ…?」
黒猫はまた人型へと姿を変えて
「お前が本当に弟を思うなら
お前が死ねばいい…」と言った。