黒猫浮かれん坊
「玲ちゃん…」
未だに目を覚まさない玲。
階段を降りてる最中に
玲が足を挫いてしまい、
小夜を守るように抱きしめ
階段から落ちた。
その時
強く頭を打ったのか、目を覚まさない。
「玲ちゃんの馬鹿…なんでいつも…
人の為に自分を犠牲にするの…」
いつ起きるかわからない。
それでも小夜は玲の手をギュッと握って
目覚めるのを待っていた。
ーーーーーーー
「お前はなにが不安で
なにが心残りなんだ…?」
「心残りも不安もないよ。
ただ単に人間で遊びたいだけさ…
化け猫は成仏しないからね…」
「なら、良を返せ。」
玲は、化け猫に向かって土下座した。
「良は…俺の大事な弟なんだ…
死んでも死ななくても変わらない…
俺が血を分けた大事な弟なんだよ…
返してくれよ、成仏させてあげてくれ…」
玲が化け猫にそう言うと
化け猫はこう言った。
「僕も…
そうやって人に愛されたかったな…」
そう言うと、化け猫は良の形をして
玲の方へ歩き出した。
「“兄さん”は…馬鹿だなぁ…」
「りょ…う…?」
「ごめんなさい…
大丈夫…ちゃんと…良は連れてくから…」
未だに目を覚まさない玲。
階段を降りてる最中に
玲が足を挫いてしまい、
小夜を守るように抱きしめ
階段から落ちた。
その時
強く頭を打ったのか、目を覚まさない。
「玲ちゃんの馬鹿…なんでいつも…
人の為に自分を犠牲にするの…」
いつ起きるかわからない。
それでも小夜は玲の手をギュッと握って
目覚めるのを待っていた。
ーーーーーーー
「お前はなにが不安で
なにが心残りなんだ…?」
「心残りも不安もないよ。
ただ単に人間で遊びたいだけさ…
化け猫は成仏しないからね…」
「なら、良を返せ。」
玲は、化け猫に向かって土下座した。
「良は…俺の大事な弟なんだ…
死んでも死ななくても変わらない…
俺が血を分けた大事な弟なんだよ…
返してくれよ、成仏させてあげてくれ…」
玲が化け猫にそう言うと
化け猫はこう言った。
「僕も…
そうやって人に愛されたかったな…」
そう言うと、化け猫は良の形をして
玲の方へ歩き出した。
「“兄さん”は…馬鹿だなぁ…」
「りょ…う…?」
「ごめんなさい…
大丈夫…ちゃんと…良は連れてくから…」