無垢・Age17
「いやー、本当に申し訳ないことをした。悪く思わんでくれ」
監督は手を顔の前で合わせてた。
「つまり訴えるな。ですか?」
私がしゃくり上げて泣いていたから、アイツが代わりに言ってくれた。
「まあ、さくく言えば」
監督は開き直ったように言った。
でも次の言葉にアイツはキレた。
「良いだろ、減るもんじゃあるまいし……」
それはアイツを激怒させた。
拳を丸めて攻撃体制に入っていた。
「待ち合わせ場所で同じ服を着た人がいたから、きっと間違えたんだよ。でも悪いのは私じゃない。アイツ等だ」
監督はそのアイツ等を指差しながら、ポケットから写真のような物を取り出し、アイツに見せてから逃げるように走り出した。
その途端に何かが動いた気配がした。
きっと何処かに隠れるつもりなんだろう。
私は呆れたようにそちらに顔を向けた。
(そうか? だから彼処から撮影が始まり、私は有無を言わせないうちに車に連れ込まれたのか?)
私は拉致された車内で明るい光を感じていた。
(あれは撮影用のライトか? あー、だとしたらあのまま有無を言わさす乱暴されていたのかも?)
そう考えた途端、悪寒が走る。
「えーもしかしたら?」
私は全身に震えをきたして又腰を抜かしていた。
(もしあのままだったら、私はお嫁に行けなくなるとこだったんだ)
田舎の人は口煩い。
噂話しも一日あれば充分なほど広がってしまうから。
私は改めて助けてくれた人を見た。
一人の男性が其処で立ちはだかってくれたから私は無事だったのだ。
でもアイツ何者?
ド派手な衣装はやはり似合わない……。
でも、そんなことより今の現状は……
やはり怖い。
怖くて怖くて仕方ない。
私は未だに泣きじゃくっていた。
「良かった。無事で」
号泣している私が、落ち着くまでアイツは待っていてくれた。
「俺は兄貴の友達で、歌舞伎町でホストをやっている者だ。俺が話し掛けたからこんなことになってしまった」
それでも待ちきれず語り始めた。
全てが自分の責任だと言わんばかりに。
(違う、アンタが彼処を通ったからじゃない。一番悪いのは、コイツらだ!!)
私は現場にいた五人を睨み付けていた。
監督とカメラマンと俳優陣。
其処には確かに五人いたのだ。
監督は手を顔の前で合わせてた。
「つまり訴えるな。ですか?」
私がしゃくり上げて泣いていたから、アイツが代わりに言ってくれた。
「まあ、さくく言えば」
監督は開き直ったように言った。
でも次の言葉にアイツはキレた。
「良いだろ、減るもんじゃあるまいし……」
それはアイツを激怒させた。
拳を丸めて攻撃体制に入っていた。
「待ち合わせ場所で同じ服を着た人がいたから、きっと間違えたんだよ。でも悪いのは私じゃない。アイツ等だ」
監督はそのアイツ等を指差しながら、ポケットから写真のような物を取り出し、アイツに見せてから逃げるように走り出した。
その途端に何かが動いた気配がした。
きっと何処かに隠れるつもりなんだろう。
私は呆れたようにそちらに顔を向けた。
(そうか? だから彼処から撮影が始まり、私は有無を言わせないうちに車に連れ込まれたのか?)
私は拉致された車内で明るい光を感じていた。
(あれは撮影用のライトか? あー、だとしたらあのまま有無を言わさす乱暴されていたのかも?)
そう考えた途端、悪寒が走る。
「えーもしかしたら?」
私は全身に震えをきたして又腰を抜かしていた。
(もしあのままだったら、私はお嫁に行けなくなるとこだったんだ)
田舎の人は口煩い。
噂話しも一日あれば充分なほど広がってしまうから。
私は改めて助けてくれた人を見た。
一人の男性が其処で立ちはだかってくれたから私は無事だったのだ。
でもアイツ何者?
ド派手な衣装はやはり似合わない……。
でも、そんなことより今の現状は……
やはり怖い。
怖くて怖くて仕方ない。
私は未だに泣きじゃくっていた。
「良かった。無事で」
号泣している私が、落ち着くまでアイツは待っていてくれた。
「俺は兄貴の友達で、歌舞伎町でホストをやっている者だ。俺が話し掛けたからこんなことになってしまった」
それでも待ちきれず語り始めた。
全てが自分の責任だと言わんばかりに。
(違う、アンタが彼処を通ったからじゃない。一番悪いのは、コイツらだ!!)
私は現場にいた五人を睨み付けていた。
監督とカメラマンと俳優陣。
其処には確かに五人いたのだ。