無垢・Age17
私はさっきまで、もうこれ以上の幸せはないと思われるほどの絶頂にいた。
ところが今、ジェラシーの炎に胸を焼かれている。
アイツと社長は一体何時から知り合いだったのだろう?
(確かに社長はジンと呼んだ。昔からの知り合いだったのよね? イヤだ。イヤだ。何故私はこんなに取り乱しているの? ジンは私を愛してくれているのに……)
初めて覚えた感情。
私もただの女だったのだろうか?
嫉妬に狂った私を、無垢などとは呼べない。
もう、その言い訳も通じないだろう。
私も歌舞伎町にいた、年配の女性と変わらないのではないのだろうか?
私の心配を他所に、二人は親しそうだ。
思い出話に花が咲く。そんな雰囲気だった。
「私達は、ニューハーフのコンテスト会場で知り合ったのよ」
私を気遣うように社長が言った。
「えっ!? 社長もしかしたらニューハーフなんですか?」
私はとんでもない質問をしたことに気付いた。
でも、言ってしまったものはしょうがない。
私は開き直ったように聞き耳を立てた。
つい最近。
日本のニューハーフの人が、コンテストで優勝したとかで騒がれていた。
東南アジアでは、今急増しているらしいとは聞いていた。
でもアイツはどうして其処にいたのだろう?
そっちの方がヤケに気になった。
「前に話したろ。俺に言い寄った彼のこと。彼奴がニューハーフになってコンテストに出場したんだ。俺は何も知らずに呼び出され迫られた」
「偶々私が其処に居て、彼を助けた。……と、言ったら大袈裟だけど、本当に危機迫るって感じだったからね」
「彼奴は、男だから相手にされないんだと思い込んで女性になっちゃったんだ。それが日本に帰るきっかけだった。だって自分のせいで、一人の人生を変えさせたんだよ。その事実が怖くて仕方なかった」
(凄い……)
それ以外出てこない。
アイツには……男性も迷わすオーラが備わっているらしい。
「お前のチェリーを捨てさせてくれ。って彼迫られていたのよ。だから未経験だと思ったの。その通りだったでしょう?」
社長が笑いながら言う。
私はそっと頷いたた。
でもその時、チェリーと聞いてピントきた。
それはあの週刊誌にあった、チェリーボーイだった。
ところが今、ジェラシーの炎に胸を焼かれている。
アイツと社長は一体何時から知り合いだったのだろう?
(確かに社長はジンと呼んだ。昔からの知り合いだったのよね? イヤだ。イヤだ。何故私はこんなに取り乱しているの? ジンは私を愛してくれているのに……)
初めて覚えた感情。
私もただの女だったのだろうか?
嫉妬に狂った私を、無垢などとは呼べない。
もう、その言い訳も通じないだろう。
私も歌舞伎町にいた、年配の女性と変わらないのではないのだろうか?
私の心配を他所に、二人は親しそうだ。
思い出話に花が咲く。そんな雰囲気だった。
「私達は、ニューハーフのコンテスト会場で知り合ったのよ」
私を気遣うように社長が言った。
「えっ!? 社長もしかしたらニューハーフなんですか?」
私はとんでもない質問をしたことに気付いた。
でも、言ってしまったものはしょうがない。
私は開き直ったように聞き耳を立てた。
つい最近。
日本のニューハーフの人が、コンテストで優勝したとかで騒がれていた。
東南アジアでは、今急増しているらしいとは聞いていた。
でもアイツはどうして其処にいたのだろう?
そっちの方がヤケに気になった。
「前に話したろ。俺に言い寄った彼のこと。彼奴がニューハーフになってコンテストに出場したんだ。俺は何も知らずに呼び出され迫られた」
「偶々私が其処に居て、彼を助けた。……と、言ったら大袈裟だけど、本当に危機迫るって感じだったからね」
「彼奴は、男だから相手にされないんだと思い込んで女性になっちゃったんだ。それが日本に帰るきっかけだった。だって自分のせいで、一人の人生を変えさせたんだよ。その事実が怖くて仕方なかった」
(凄い……)
それ以外出てこない。
アイツには……男性も迷わすオーラが備わっているらしい。
「お前のチェリーを捨てさせてくれ。って彼迫られていたのよ。だから未経験だと思ったの。その通りだったでしょう?」
社長が笑いながら言う。
私はそっと頷いたた。
でもその時、チェリーと聞いてピントきた。
それはあの週刊誌にあった、チェリーボーイだった。