坂口美里とガルダスト

「お嬢様!?」


 爺やが声を張り上げる。


「確かに、ここまでの物的証拠がそろえば、アルタスを罪に問えないわけではないしね。」


「しかし、お嬢様が自ら赴く必要は・・・。」


「美里は鉄人機の操縦が出来ない・・・私には出来る。何か問題がある?」


「しかし・・・。」


「『万が一を考えては何も行動できない。』大丈夫よ。心配しないで。それじゃあ、行ってくるわ。」


 爺やに手を振り、モニター室から立ち去るカオリ。


「あ、待って私も行く!!」


 私もその後に続いた。


 私の場合は、これといって、止める人間は誰もいなかった。



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