Birth
「お前の笑った顔って、ヒマワリみたいに見える。」




私と目を合わせずに、そう言った隼人は、少し顔が赤い。





「顔、赤くない?」




素直にそう聞くと、




「うるせー。ちょっと酔ったんだよ!」




と、そっぽを向く。







隼人も、そう感じてたの?




お父さんと、同じように?




何か… 嬉しくなっちゃったじゃない。





私は、ニンマリとしてしまう。






「何ニヤケてんだよ。」




彼がそう言って、私の頭をポンッと軽く叩く。




でも、それも私には心地良くて。





すごく、幸せな気分になった。








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