Birth
「やっぱ、嫌か…」




黙ってる私に、隼人は少し寂しそうに笑って、頬に近づいて来た。












「…いいよ。」




彼の唇が頬に触れる寸前、そう言った。





動きを止めた隼人が、ゆっくりと離れる。




揺れる瞳の中に、私が居る。






「隼人がしたいなら… いいよ。」



ニッコリ微笑んだ。



次の瞬間、私は彼に抱きしめられた。





あの時と同じ、たくましい、あったかい胸だ…



< 110 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop