Birth
「離して。先生。」




自分の声とは思えないほど、冷たい声だった。




その声で、やっと杉町先生は手を離してくれた。






「ごめん… 強引だったね。」




優しく謝ってくれたけど




「先生とは付き合えません。ごめんなさい。
私、好きな人がいます。」


はっきりと言った。






「それは… アイツ?」






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