Birth
その日の勤務を終え、夕希さんと一緒に駐車場に向かっていた。






「成海先生と、喧嘩でもした?」




いきなり夕希さんから聞かれた。





「えっ? 喧嘩なんて、してませんよ。する理由もないし…」




出来るだけ、感情を出さないように答えた。





「そう? でも最近二人とも変よ。」



「何がですか?」




「全く、目を合わせようとしない。」




「・・・・・」





夕希さんは、鋭い。




自然と、目頭が熱くなってくる。




もう、一人では、耐えられないよ…






「夕希さん… 私、どうしていいか、わかんないよ…」




涙が次から次へと、溢れてくる。






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