Birth
立ち尽くす私を見て、隼人がクスッと笑う。




「言いたい事あるなら、言えば?」




久しぶりに見る優しい笑顔で、私の喉につかえてた何かが、溶けていく気がした。






「隼人が行く事は、決定に近いの?」



「どうかな… 俺が、どうしても嫌だって言えば、多少は考慮してくれるかも。」



「じゃあ嫌だって、言って。」




「…強引だな。」




椅子に寄りかかり、いつものようにクルクル回す隼人。





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