Birth
「嫌なの… 行ってほしくないの。 ここに居て欲しいの!」




少しずつ大きくなる、私の声。







「それは… 医者として? 男として?」




しばらくの沈黙の後、隼人が静かに言った。






「…両方…」



私は、小さな声で答える。





「何それ? 都合良すぎ。男としても残って欲しいんだったら…
 お前の体、くれよ。」





「…えっ?」



思わず隼人を見る。




「お前が俺のものになるなら… 考えるよ。」





いつもは冗談みたいに、からかうみたいに言う言葉を


隼人は真剣な顔で言った。



だから私も、真剣に答えた。




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