Birth
「お前… 先に言うんじゃねーよ。」



耳元で、彼の声が響く。




「隼人?」



抱きしめられたまま、顔を上げた。





「何でキスのゲームなんて始めたと思う? ここで無防備に爆睡する、お前が可愛いくてさ。
メチャクチャ、キスしたくなった。」




そう言うと、隼人は少し体を離した。



目と目が合う。






「ずっと… 好きだった。」




隼人の優しい目、優しい声…





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