Birth
「お前がココにしてくれて、良かったよ。俺、今日持ってなかったからさ。」



ふいに、彼がささやく。




「それって… 避妊のこと?」




「当たり前だろ? 俺は産婦人科の医者だぞ!」



私を見て、ニヤッと笑う隼人。




甘いムードだったハズなのに



一気に爆笑した私たち。





でもそれも、仕事に熱い私達らしい。







笑いあった後、彼が私を抱きしめる。





「じゃ、改めて…」



隼人が甘いキスをしてくれる。





お互いに、押さえてた感情が溢れだす。






「夏実は…もう、俺のもの?」



私の耳にキスをする隼人。




「うん… 隼人も…私のもの?」



彼の唇をソッとなぞる。




「もちろん。お望みなら、全部差し上げますよ、姫。」



そう言って優しく唇を重ねる。





愛する人に、愛される。



こんなに幸せだったんだ…





それから私たちは




お互いの愛を求めあって






何度も体を重ねた…






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