Birth
 「… ダメだ。」




隼人は私を見つめたまま、ハッキリと言った。





「どうして? 私がそばに居たらジャマ? 迷惑?」



不安と悲しみが込み上げ、目の前がボヤける。







「お前はココで、まだやる事があるだろ?」




私の手をそっと包み、優しく続ける隼人。





「産科が休診になっても、助産師外来は続けられる。
ここからが、助産師の本当の力を発揮する時だ。お前が言いだしっぺなんだから、責任を持ってやっていけ。

それに、性教育もやっていくんだろ? 医者には、中々手が回らない分野だ。

未来を担う子供達に、正しい知識を持って、大人になってもらう為に必要な事だ。
それもお前たちの力に、かかってる。

だから… お前を連れては行けない。」






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