Birth
 3月。




隼人の、送別会の日が来た。




そして今日は



私の誕生日だった。



隼人と同じ、33才になった。






誰かを送る会は、やっぱり寂しい。




少しお酒が入って賑やかになった会場も、隼人が挨拶を始めると、しんみりとなった。




ハンカチや指で、涙を拭う人も多かった。






みんなに愛されてたんだね、隼人。






私は…




何故か、これが現実とは思えなくて、ボンヤリしていた。







< 165 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop