Birth
「ねぇ、何でいつもココなのよ?」





いつものラブホテル。



そしてベッドの前で、呆れた顔の私。





「いいだろ? 俺たち、ここから始まったんだからさ。」




楽しそうに笑う隼人。







「ほい! 誕生日プレゼント!」




そう言って、私の手のひらに白い箱を乗せた。





「えっ… 知ってたの?」



「…相沢さんに、聞いた。」




私と目を合わせず、横を向く隼人。





「ありがとう! 開けていい?」




そう聞きながら、既に箱を開けている私。





中から出てきたのは





真っ赤なルビーの指輪だった。







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