Birth
「ありがとう… あの… プレゼントにこんな事言うのもなんだけど…
私の誕生石、違うんだよね。それにこれ…大きいよ。」





ルビーは確か、7月の誕生石。


そして指輪は右手の中指でも、ブカブカだった。






「知らねーもん。誕生石なんて。これが一番華やかで、お前に似合うと思ったからさー。 サイズなんて、分かるわけねーし。
まぁ、店員さんも困ってたけど…」





お店で、苦労しながら説明してる隼人の姿が目に浮かんできて、フフッと笑ってしまった。






「いらないなら、返せよ!」



少し顔を赤くした隼人が、近づいて来た。





「あーっ、ごめん! いる、いります! ありがとっ。 嬉しい!」



私は指輪を後ろに隠し、近寄ってきた彼の頬にキスした。








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