Birth
「2年…3年… どれくらいになるか分かんないけど、必ず帰ってくるから。そして産科も再開するから。
待てるか? 俺のこと。」



私の頬を撫でながら、優しく聞いてくる。






「それは… 医者として? 男として?」



私が聞き返す。






「両方…」



ニヤッと笑う隼人。




「ずるいよ!」




私も、つられて笑った。




すると彼は私の頬を両手で包み、




「な… もっと笑ってくれよ。俺の大好きなヒマワリ… 見せて。」




そう言って、そっと唇を重ねる。







重ねた唇から、彼の愛が、全身に広がっていく。






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