Birth
「浮気すんなよ…」




唇を離し、隼人がささやく。




「そっちこそ…」




「するわけねーだろ。バレた時が怖い。」




「ひどいなー。」




私の笑顔を見て、彼も微笑む。そして…










「愛してる、夏実。」





隼人の目は…



とびきり優しくて。





こんな嬉しい言葉、照れ屋の彼が言ってくれるなんて、思わなかった…








「私も… 愛してる、隼人。
頑張るから、待ってるから、絶対帰ってきて!」




そう言って彼の胸に飛び込んだ。





「俺も… 頑張るから。」



私をギュッと抱きしめる隼人。







そして… どちらからともなく、お互いの唇を求めて…




深い、キスをした。






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