Birth
ここで…



何度、愛しあっただろう…






このまま… 


彼と、ひとつになってしまいたい。





そしたら、どこまでも一緒にいられるのに…






私の体が溶けて、彼の体の一部になれば…




離れずにすむのに。







私の体に、たくさんのキスを残す隼人。




キスマークも…




消えないでほしい。







「隼人… 私のこと… 忘れないで…」




彼の背中に、腕を回す。






「忘れるわけ…ねーだろ。
 全部… 覚えてるから…」










私達は、お互いの匂い、肌の感触、汗、全てを相手の体に染み込ませるように…







ずっと、ずっと、抱きあっていた…









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