Birth
「あのー… 成海先生の、お知り合いの方ですか?」






ロビーへ行く前にポスターを見ていると、誰かに声をかけられた。





振り向くと、白衣を着た女性が、笑顔で立っていた。




私より、ちょっと若い感じ。






「あ… えっと…」





いきなりの事で、何と言っていいのやら…






「あっ、すいません。さっき先生と話してらしたのが、見えたので。私、ここの助産師で、松尾と申します。」





ヤバイ… 見られてたんだ。





「あの…はい。私、成海先生が、以前勤めてらした病院の助産師です。
ちょっと… こちらに来る用事があったので… いらっしゃったら、ご挨拶でもと思いまして…」




まさか、こんな展開になるとは思わず、ちょっとシドロモドロ。









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