Birth
「いや! 今年はダイヤ! 好きなの選べ!」
もう… 言いだしたら聞かないし。 また命令口調だし。
でも… やっぱり綺麗…
美しいダイヤの輝きに、顔がゆるむ。
そしてまた、左手の薬指に合う、小さなダイヤを買ってもらった。
「引っ越しも手伝えよ!」
「はい、はい。」
駅のホームで手を振り、一旦帰る隼人を見送る。
4月からは、こうやって見送らなくても、いいんだよね…
私は薬指に光る、ダイヤの指輪をソッと触った。
もう… 言いだしたら聞かないし。 また命令口調だし。
でも… やっぱり綺麗…
美しいダイヤの輝きに、顔がゆるむ。
そしてまた、左手の薬指に合う、小さなダイヤを買ってもらった。
「引っ越しも手伝えよ!」
「はい、はい。」
駅のホームで手を振り、一旦帰る隼人を見送る。
4月からは、こうやって見送らなくても、いいんだよね…
私は薬指に光る、ダイヤの指輪をソッと触った。