Birth
「そのチビ、あの14歳の子の、子供?」




赤ちゃんをお風呂に入れてると、成海が声をかけてきた。




「そうです。」



「デカくなってる?」



そう言って、赤ちゃんを覗きこむ。




「はい。母乳も良く出てるし、意外と上手に飲ませてます。オムツ変えたり、抱っこするのも慣れてきたし。
彼女も少し笑うようになりました。」




私がそう言うと、成海も少しホッとした顔をする。





「でも… この子が大きくなって、本当の親の事とか知ることがあったら…
どうなるんだろうな…」



私は赤ちゃんの頭をなでながら、つぶやいた。



すると、成海が静かに話し始めた。



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