Birth
「そう… ですね。 お前も、かんばるんだぞぉー。」



私も赤ちゃんのほっぺを、つついた。




その時、赤ちゃんがニコッと笑った。



私達は思わず顔を見合せ、笑った。





「お前のほっぺ、気持ちいいなー。」



先生はそう言って、優しく笑いながら赤ちゃんの頬をプニプニ触ってる。




私はその横顔を、なぜか見つめ続けていた。




夢と希望か…



私も熱い女って言われるけど、この人も十分熱い人だ。






「ん?」



私の視線に気付いた先生が、私を見る。



「い、いえ…」



慌てて目をそらし、もみじの様な、赤ちゃんの手に触れた。




すると、その小さな指で…


私の指を力強く、握りしめてくれた。





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