Birth
「でもさー。一人だけ呼び捨てって、逆に特別な感じしない? 意識してるって言うかー。」



他の子が話し始める。




「特別なわけねーじゃん。 意識するなら、もっと色っぽい人だなー。」



成海はニヤニヤしてる。




「すいませんね! 色気なくて!」



散々な言われ方に、ムッとする私。




「そんな事ないですよー。夏実さん、色っぽいですよ! オッパイだって大きいし。」



いずみが口をはさむ。



「あのねー… どこで見たのよ!」



「更衣室ですよ。夏実さん、Cカップでしょ?」



「うっさい!!」



少し赤くなる私を見て、みんながギャハハッと笑う。



こういう会話を平気でするのって、やはり女の職場の特徴だろうか。





「あれー? 先生も赤くなってるー!」



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