Birth
「二次会行きましょうよ!夏実さん!」




「うーん… ちょっと飲み過ぎたみたい。 ゴメンね。今日は帰るね。」



後輩の誘いを笑顔で断り、タクシーに乗った。






車の中から、窓の外の流れる景色をボンヤリ眺める。




いつもはノリノリで、二次会も行くのに…




何故かな…




心から、楽しめなかった…




嬉しいハズなのに、心が沈んでいく。




大好きな夕希さんが、結婚しちゃったから寂しいのかな… きっと、そうだ。







タクシーを降りて、誰もいない暗い部屋の明かりをつける。




「はぁ… さっさと寝ちゃおうかな…」




さっきまでの賑やかな場所とは正反対の、静かな部屋でつぶやき、私は早々に寝てしまった。





翌日、大きなショックが待っているとも知らずに…





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