Birth
「さっき隼人さ…二人は病院で知り合ったんだろう、って言ったじゃない?
私も最初はそう思ってたけど、それも違ってた。
もっと前から、付き合ってたんだって。

二人には、私が思ってたより、ずっと長い歴史があった。私が入る隙間なんて、全くなかったんだよねー…」



また頬杖をついて、ため息…







「いっつも、こうなんだよね…」



グラスの中の氷を、指で回した。





「何が?」



隼人が前を向いたまま、グラスに口をつける。





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