Birth
「ひょっとして… 前に新人を外せって言ったのは、プレッシャーかけないため?」




以前、私が隼人と衝突した事を思い出した。





「まぁ…な。 俺より優しい杉町の方が、新人も自分の力を発揮しやすいと思ったし。」





それなら、あの時そう言えば良かったのに…



ほんっと、不器用な人…





「隼人、口は悪いけど、実は優しいんだー。」



私がニヤッと笑う。




「うるせーぞ。隼人って呼ぶな!」



そう言って、残ったお酒を一気に飲んだ。





なんか… 可愛いんですけど。




まだ笑ってる私を見て、隼人は反対を向いてしまった。





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