Birth
改めて、そばで眠る紺野を見る。





俺を怖がるナースも多い中、こいつはストレートに意見を言って、ぶつかってきた。




言ってる事は間違ってないし、頭の回転も早い、優秀な助産師だ。



先輩から可愛がられ、後輩思いで慕われて、イイヤツだなって思った。



サバサバしてて、話しやすいし。



同志っていうか、仲間って感じで、ある意味コイツは特別だった。






紺野が笑うと、ぱぁっと、その場が明るくなる。



真夏の太陽みたいに、明るくて、まぶしくて。




ヒマワリが咲いたみたいに笑うんだ。






だから… 今日の辛そうなコイツを見て、ほっとけなかった。






< 76 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop