Birth
「はぁー…」




ベッドに大の字に寝転がる。




「俺も、寝るか…」




紺野に背を向けて、横になった。



すると、背中に何かが当たった。



そっと首だけ振り向くと…



紺野が俺のシャツを掴み、おでこを俺の背中にくっ付けて寝てる。




お前なー!


そんな可愛い事するな!!



どれだけ我慢させたら、気が済むんだ!




今度仕返ししてやる!


イジメてやる!


って…。






俺は好きな子をイジメる小学生か。




やっぱガキだな… 俺って…






もう一度、無防備に爆睡する紺野をチラッと見て、ムリヤリ目を閉じた。












< 80 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop