Birth
何気なく、壁にかかる時計を見た。




9:30か…




えっ! 9:30!?




「先生! 起きて! 仕事遅刻!!」



彼を揺り起こす。






「うーん… 何だよ… 今日、土曜だろ。」



寝ぼけた目で少し顔を上げて、私を見る。





「あっ… そうだった…」


私も夜勤あけで、休みだし。






「やっと、シラフになったか。」




まだ眠そうな顔で、隼人が起き上がった。





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