Birth
「本当に迷惑かけたと思ってんのか?」




まだ、隼人の声は少し怖い。





「もちろん! 思ってます!
お詫びに今度は、私がおごりますから。」



平謝りに謝る私。







「…おごらなくてもいいから…」




話しを急に止めた隼人を見る。






「キスさせて。」






「へっ? キス!?」




私は思わず叫んだ。




何… 言いだすんだ…







「やっぱ、無理?」



何故か楽しそうな表情の隼人に向かって、大きくうなずいた。





「そっか… じゃあ、車買ってもらおっかな。」




「なっ… なに? 車!? そんなの無理!!」




「じゃあ、キス。」




「えっ… その2択なの?!」



「そう。」





相変わらず楽しそうな隼人。





こいつ…



からかってるの?




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