Birth
「あれ? キスの分割、忘れてないよな?」




さっきまでの真面目な顔とは、うって変わって、ニヤニヤ笑ってる。






「忘れてないけど…。急にしないでよ。びっくりするでしょ!」




他に人がいなかったか、慌てて周りを見渡した。






「誰もいねーよ。じゃあさ、する前に『夏実』って呼ぶことにするわ。それが、合図な。」




「何で、名前なのよ?」




「お前も呼び捨てにしてたろ? 『紺野』じゃ仕事で呼んでるのと、区別つかないし。
名前だとハッキリするじゃん。」





なんか… スッゴク楽しそうなんだけど…






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