あなたのことが大好きでした。
1.隣の席の…
高校2年生。
初のクラス替えに、不安でいっぱいになる。
「どーしよー…、杏と離れちゃったら私…」
「別にクラスが離れて、友だちは終わりって訳じゃないんだし。」
「そうだけど…」
友だちづくりが苦手な私にできた唯一の親友、杏。
1年のときは杏が居てくれたけど、クラス離れちゃったらまた1人だ。
「志帆はいいヤツだし、友だちなんてすぐできるよ。」
「まだ離れる訳じゃないんだからやめて――っ!!」
杏がそう思ってくれてるのは嬉しいけど、今言われたくない…
私は信じてるもん!!
絶対杏と同じクラスなんだからっ!!
「よしっ、杏見よう!!」
「…はいはい。」