嫌いなアイツは前の席【完】



このくらいなら他の女の子なら喜ぶかもしれないけど、私は無理。



何が嬉しくて好きじゃない人から触られなきゃいけないの。



でも相手は智美の彼氏さんの友達。



あんまり失礼な態度は取れない。




「そうですかね?」


私は苦笑いをしながら、この人の手を退けた。



「まさかの自覚なし?綾乃ちゃんって、もろ俺のタイプ」



この人はそう言うと、今度は手を握ってきた。


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