嫌いなアイツは前の席【完】



しかしアイツはいつもの顔ではなく、無表情。



こんな顔初めてみた。




そんな事を思っていると、殴られた男が起き上がって私に言った。



「ちょっと可愛いからって調子にのんなよ!」



それを聞いたアイツ‥‥拓真は男の胸ぐらを掴んだ。




「てめぇ、もういっかい殴られてぇか?」



ドスのきいた低い声。



私も聞いた事がない、いつもからは想像つかない声だった。



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