嫌いなアイツは前の席【完】



「あ、そうだ。俺今バイト中だから終わるまで待ってて?」



バイト‥中?



「え!?バイトしてたの?」



「うん、ここで」



よくよく見るとここのカラオケの制服を着ている。



「俺、ここでバイトしててよかった。今日綾乃の事助けられたし」



拓真は目を細めて笑うと、私の頭を撫でた。



「とりあえず、受付の近くの椅子に座ってて?あと少しで終わるから」



拓真はそう言うと仕事に戻った。


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